今回は、愛犬ペペにクレートトレーニングを試してみたいと思います。
クレートはすでに持っていました。
帰省のとき、クルマで長距離移動になるので、クルマのなかとはいえ、放しておくわけにもいかなかったからです。
クレート嫌いだったペペ!

ホームセンターで買った我が家のクレート
最初の帰省の日、ペペをクレートに入れようとしましたが、普段放し飼いにしているせいか、クレートに入るのを必死に抵抗しました。
犬のしつけ教材「イヌバーシティ」もクレートトレーニングを取り上げていて、はじめての犬を、どのようにしてクレートに慣れさせていくのか、詳しく解説されています。
当時、「イヌバーシティ」を知らなかったので、強引にペペをクレートに入れました。
入れた瞬間から、キャンキャンと鳴き、なかでグルグルと暴れます。
その勢いにクレートがグラグラと揺れるほど。
気休めになればと、クレートにはお気に入りのおもちゃを入れておきましたが、ムダでした。
実家に着くまでペペはずっと鳴きどおしです。
ペペの鳴き声にこちらもイライラするし、ペペもクレートなかでオシッコするし、暴れたせいで鼻のまわりの毛がむしれているし、大変でした。
早く「イヌバーシティ」を知っていれば、苦労せずに済んだかもしれません。
それからクレートに慣れさせる意味もあって、なにかペペが失敗すると、お仕置き部屋としてクレートに入れることにしました(第4話参照)。
クレートのなかに入れられる度に、娘は、「かわいそう」といいますが、お構いなしにクレートに入れた甲斐あってか、今では「ハウス!」というとクレートに入ったり、「あ、やっちまった」と思ったとき、ペペ自ら入ったりするまでになりました。
かなりスパルタでしたけど(笑)。

クレートに入るペペ
ただ、帰省するときは、クルマをバックさせるピーピーピーという音に反応し、バタバタと暴れるし、サービスエリアでトイレ休憩中にクレートのなかでキャンキャンキャンと鳴きます。
けっこうな大きさで鳴くので、その声は窓を閉め切っても車外にまで聞こえるほどです。
これが悩みといえば悩みです。
クレートトレーニングを試してみたぞ!
では、「イヌバーシティ」のクレートトレーニングを試してみます。
具体的なやり方はイヌバーシティを購入してご確認ください。
実際にぺぺにトレーニングした結果……
おぉ、完璧じゃん、ペペ。
「それなら、お買い物をするとき、クレートの中で大人しく待つことができるか試してみましょうよ」
ママがそう提案しました。
なるほど、それは試してみる価値ありそうです。
パパは早速、外出すべくクレートを準備します。
ペペもどこかに連れてってもらえるのがわかるらしく、ソワソワします。
なんと、自らクレート入り、お出かけを催促します。
この調子なら幸先、良さそう。
お買い物中、クレートで待機できるかな?
スーパーマーケットに着きました。
駐車場に止めたとき、案の定、ペペはキャンキャンと鳴きました。
「やっぱり、まだムリだったかなあ」
パパはそう感じましたが、鳴き騒ぐペペをおいて、ママは買い物に行ってしまいました。
こっそりパパだけは、買い物に行く振りをしてペペの様子をみます。
ところがです。
いつもならずーーーっと鳴いているのに、1分も経たないうちにペペは鳴くことをやめたのです。

クレートのなかで大人しく待ってます
え、まじ!
クレートをおいた位置もよかったかもしれません。
クルマのハッチバックにおいて、クレートをクルマの壁につけ、外の様子がなるべくわからないようにしました。
クルマの窓から覗くと、確かに大人しく休んでいるのがわかりました。
「えらいなー、ペペ」
そうパパは言いながら、クルマのバックドアを開けました。
その声に反応して、バタバタと暴れるペペです。
クレートのなかから出すときも「よし」というまで出さないようにします。
これも「イヌバーシティ」で学んだことのひとつです。
これまでのしつけが功を奏したのかもしれません。

パパのひざの上に乗りながらママを待ちます
パパはクレートからペペを出し、リードをつなげ、買い物から帰ってくるママを待ちます。
しばらくすると、買い物袋を下げたママの姿が見えました。
その姿をペペも見つけたようです。

ママの飛びつくペペ
ママに駆け寄るペペを見て、確実に賢くなった愛犬を実感しました。
▼第11話につづく