「なるほど、プレイスかあ」
パパは、犬のしつけ教材「イヌバーシティ」を観て、ひざとポンと叩きました。
はじめて聞くコマンドですが、これは、ぜひ習得したいと思ったのです。
プレイスとは、その名のとおり犬をその「場所」に待機させるコマンドで、一定のエリアに待機し、「よし」と合図があるまでその場を動いてはいけません。
例えば、散歩のときに信号待ちに使ったり、来客があったときに静かにさせたり、さまざまなシーンに役立つことができます。
愛犬ペペも、ぜひ覚えねば!
く~、プレイスベッドが欲しい!
そのトレーニングに必要なのが、プレイスベッドです。
こんなやつです↓
「ママ、これ買いたいんだけど」
「ふーん、どこに置くの?」
「リビングかな」
「けっこう大きそうね、ジャマだからダメダメ」
あっさり拒否されてしまいました……。
プレイスという有意義なコマンドを習得するためのマストアイテムであることを説明しても取り合ってもらえず、結局、自家製のプレイスベッドになってしまいました。
それがこれです。

お手製のプレイズベッド
タンスにしまっていたゴザ張りのクッション2つをビニール紐で固定し、その上にいつものベッドを置いただけ。
確かに、ある程度高さがあり、そのエリアを犬が認識できるものというプレイスベッドの条件をクリアしているとはいえ……。
「ママ、あまりにお粗末では?」
「リビングが狭くなるから絶対にダメよ!」
再度のダメ出し。
仕方がない、これでがんばろう。
プレイストレーニング、やるぜっ!
プレイスを覚えさせるのにクリッカーを使います。
具体的なやり方はイヌバーシティにを購入してご確認ください。
さて、トレーニングを始めます。
「よぉし、ペペ、プレイス!」
はじめて聞くことばにペペは困惑気味です。
腕を大きく振り、ベッドに誘導します。
これまでと違い、高くなっている自分のベッドに困惑し、上がろうとしません。
再度、「プレイス」といいながら、イヌバーシティの教え通りにとすると成功しました。
しばらく繰り返し、慣れてきたところで、今度はエサを目の前にぽいっと落とします。
すると案の定、ベッドから降りようとしますが、「ダメ、プレイス」といいながら、ペペを制します。
ペペは、そのままベッドの上で待機します。
それを数回繰り返してたら、おやつが目の前に落ちても動かなくなりました。

落ちたおやつを前にガマンするペペ
このプレイスは、犬に自分がしたいことをガマンさせているわけですが、教材「イヌバーシティ」のとおりに教えていくと、すんなりマスターしていくのがわかります。
「こんなに賢かったのか、ウチのペペは!」と勘違いしてしまうほどです。
プレイスはベッド、ハウスはクレート
これをきっかけに、ベッドに行かせるときは「プレイス」、クレートに入らせるときは「ハウス」とコマンドを使い分けることにしました。
家族がごはんを食べているとき、ペペは自分のベッドで待機するルールなのですが、コマンドはプレイスに変更しました。(第3話参照)。
ただ、まだトレーニングの日が浅いせいか、プレイスとハウスのコマンドを正確に聞き分けができません。
「プレイス!」といってもクレートに入ることがあります。
おいおい、そっちじゃないだろ、と思いますが、どうもこちらの声の調子を判断して行動しているようです。
また、食卓にごはんが並ぶのを横目に「プレイス」といってもすぐにベッドに行かないこともあります。
そのときは大きく手を振り必ずベッドで待機させます。
さらに、しばらくはベッドで大人しくしているものの、足をベッドから降ろし、少しでも食卓のほうへ近づこうとするのです。

なんとか近づこうとして、ベッドが崩壊
小ズルい技を見逃すことなく、「プレイス」を徹底します。
犬のしつけは、例外を作ってはいけないことを学びました。
もちろん、家族がごはんを食べたあとは、「よし」といってペペを呼び寄せます。
そのあとは、目一杯可愛がり、ご褒美をあげます。
そのときのペペは、とても楽しそうなのです。

プレイスのあとのご褒美タイム
まだ完璧とはいえない状態ですが、パパは、今はこれでいいと思いました。
▼第12話につづく