ゴミ箱あさり……。
これは、愛犬ペペの問題行動のひとつです。
特にティッシュがお気に入りです。
匂いがついているせいか、ゴミ箱のティッシュを口に入れ、くちゃくちゃします。
娘が「あれ、ペペ、なんか食べてるよ」というときは、大抵、ティッシュです。
口をこじあけてみると、ほら、やっぱり、ティッシュを食べています。
現行犯で見つけては、「コラッ!」と叱っても、こればかりは、なかなか直りません。
結局、リビングには、フタつきのゴミ箱に変え、それ以外はペペが届かない高いところに置いて対処しました。
拾い食いをやめさせる訓練の開始!
今回、犬のしつけ教材「イヌバーシティ」にあった拾い食いをやめさせる訓練を使って、このティッシュ食いをやめさせられることができるか試してみたいと思います。

拾い食いをやめさせる訓練中
さて、ペペの訓練レポートの前に、拾い食いをやめさせるための訓練の手順ですが、詳しくはイヌバーシティを購入してご確認ください。
手順に従い、床に落ちているものは食べてはいけないことを学ばせます。
なお、床に落ちたおやつは最後まで食べさせてはいけません。
「ノー」といったら「ノー」なのです。
やべ、最初は食べられてしまった!
それではペペをリードにつなぎ、おやつをポイッと捨てます。
案の定、反応し、おやつを食べに行こうとします。
ここでイヌバーシティの教えにある行動を取ります。
ところが、ペペのすばやい行動に最初のひとつは食べられてしまいました。
ちくしょー、ペペの行動を事前に察知するため、集中しなければいけません。
次のおやつをペペがロックオンした瞬間、イヌバーシティの秘技を実行!
ペペは食べようとしません。
ガマンできたので、ここでもイヌバーシティの教えを実行します。
「お、やるな」
それでは再度、おやつを投げます。
今度は食べに行こうとすらしません。
さらにおやつを投下してみます。
ひとつ、ふたつ、みっつとおやつが床に広がります。
ペペにしたら、大好きなおやつが足元に落ちているパラダイスな状態ですが、無反応を維持するではありませんか。
ティッシュにも無反応できるかな
いよいよ、ここから本番です。
今度はティッシュがたくさん入ったゴミ箱で試してみました。

ティッシュに反応しないペペ
ゴミ箱をリビングの中央に置いたところ、ペペの興味はMAXでした。
ゴミ箱まっしぐらのときイヌバーシティの教えを実行するとペペがぴたっと止まりました。
そのまま様子を見たまま、さっきのおやつ同様にゴミ箱のティッシュに無反応。
「ええい、これならどうだ!」
パパは、こん畜生とばかりにゴミ箱のティッシュを床にばら撒きましたが、やっぱり無反応。
「えらいなー、ペペ。よし、ご褒美だよ」
パパがペペにおやつをあげるのを見たママは、「まったくパパは甘いんだから。私たちが見てるから食べないのよ」
それならば、ふたりで2階にあがり、1階のリビングにペペをひとりにして試すことにしました。
ペペも一緒に2階にあがろうとしたので、「待て」と指示をしました。
2階から様子をうかがっていると、リビングを歩くときのカツカツと爪の音が聞こえたかと思うと、すぐに鳴りやみました。
しばらくしてから、パパとママはそうっと2階から降りてきます。
さて、リビングの様子はいかに……。
リビングはティッシュだらけに……なってません!
恐る恐るリビングを見ると、なぁーーーんと、ゴミ箱は手付かずのままで、ペペはお手製のプレイスベッドでひと休みしていました。

ひとり、プレイスベッドで待つペペ
正直、これには驚きました!
少し前までは、あんなにティッシュがご馳走だったのに。
「ダメ」という指示を忠実に守ることができるようになったのです。
ママも思わず、「ペペ、賢くなったね」と、オクターブ高い声を発しながら、目からひと筋の光るものが流れ落ちます。
あ、いや、本当は、涙は流れません。
すいません、いい過ぎました。
でも、そのくらいの感動がパパとママを包んだのは事実です。
これまでのクリッカー訓練や待ての訓練が積み重って、成果につながったことをあらためて実感しました。

訓練の成果! おやつを前にしても「待て」ができます
▼14話につづく