今回は、愛犬ぺぺの食糞に関するお話です。
生後6か月でわが家にやってきた当時、最初に異変に気がついたのはママでした。
「なんか、ペペの口、くさくない?」
そのときは、犬が自分の排泄物を食べることを知らなかったので、「まさかね」って程度でした。
次の日、娘がこんなことを言いました。
「あれ? ここにあったペペのウ〇チ、誰か片づけた?」
誰も片づけません。
変だねと思いながらトイレトレーをみると、確かにウ〇チをした形跡があります。
まさかが、もしやに変わり、ママがペペのところに詰め寄りました。
ガーッと口を開き、臭いを嗅ぎます。
「くさーい、ペペが食べたんだわ!」
もしやが確信に変わった瞬間です。
パパは、「排泄物を食べるなんて……」とあっけに取られたこの日のことをよく覚えています。

パパと一緒にくつろぐペペ
まさか、ウ〇チを食べるなんて!
それからというもの、ママの、この食糞と戦う日が始まりました。
家族が見ているときはいいのです。
さっと、ウ〇チを片づけてしまえばいいのですから。
しかし、ペペは大概、明け方に排泄をするので、みんなが起きる頃は、すっかりなくなっています。
ママは朝いちばんに「どれどれ」とトイレトレーにウ〇チの痕跡を調べます。
仮に見つけようものなら、烈火のごとくペペを怒ります。
「ペペ、ウ〇チは食べ物じゃないって何度言ったらわかるの!」
そんなある日のこと、食糞が治るというシロップをママが買ってきました。
これをかけると、排泄したウ〇チが辛くなるそうです。
早速、試した翌日の朝、きれいにウ〇チが残っていたので驚きました。
「これ、効果があるわね」

ペペは、いつも朝に排泄する
ママはしたり顔になって、ごきげんです。
ママの絶大な信頼を得たシロップのおかげで、朝のガミガミがなくなり、わが家に平穏な朝が戻ってきました。
それでもペペの食糞が完全に治ったわけではありませんでした。
よくみると、ウ〇チをかじったあとがあったり、ときどき完食したりする日もありました。
シロップといえども完璧ではなかったのです。
結局、シロップがそこそこ高かったことと、シロップをかけないときも食べないことがあって、2か月ほどで買うのをやめました。
ちなみにシロップはこんなやつです↓
イヌバーシティで食糞を学んでわかったこと
食べたり食べなかったりという状況が続くなか、犬のしつけ教材「イヌバーシティ」に出会います。
教材に食糞の解説がありました。
食糞にはいくつか原因があるといいます。
それぞれの原因についてはイヌバーシティを購入してご確認ください。
その原因の一つに、私たちは心当たりがありました。
「ペペも最初はこれが原因だったんだね」
「なるほど、それが習慣化になってしまったというわけね」
その原因は子犬ならではのものです。
でも、2歳になっても食糞が治らないというのは、もっと違う理由が原因になっていると思われます。
「うーむ、ではこっちの原因なのかも」
私たちはさらに原因を探っていきました。
食糞の対策は、原因をみつけることがもっとも大切です。
わが家の食糞撲滅作戦の開始!
食糞の理由をイヌバーシティで紹介されていたとある原因であると仮説して、その対処方法をすればいいのだとパパは考えました。
これからは、ウ〇チをしたらその対処方法をしようとママに提案しました。
ママからは「甘い!」といわれましたが、最初から完璧を求めてはいけません。
まず7割できてから、それを8割、9割にできればいいのです。
あとは、他の食糞対策もしました。
こうやってわが家の食糞撲滅作戦は開始されました。

いつの間にか、賢くなったペペちん
イヌバーシティのしつけを始めて5か月が経とうとしています。
特に食糞に関して、これらのこと以外に特別なことをしてなかったですが、いつのまにかペペの食糞がなくなったような気がします。
「これもイヌバーシティの効果かも」
基礎訓練の繰り返しや主従関係の形成が、なにをしたらよくて、なにをしたらいけないかをペペが学んでくれたおかげなのではと、パパは思いました。

庭のテラスで、なぜかずっとお座りするペペ
▼第17話に続く